2012年11月27日火曜日

秋ヶ瀬バイクロア にて

PB255514 by Sunrise cycles
PB255514, a photo by Sunrise cycles on Flickr.


久しぶりの投稿&完全な事後報告となってしまったことをお詫びします。


先週の土曜日と日曜日、埼玉県秋ヶ瀬公園で行われた「秋ヶ瀬バイクロア2」に参加させて頂きました。

トップの写真は日曜日の風景。
当BYOB Factoryは 高田馬場にあるワークショップモンキーさん、世田谷にある鳴木屋輪店さんとご一緒させてもらいました。

当日は実際にBYOB-Madeの完成車をオーナー様がお持ちくださり、ブースに花を添えてくれました。
あわせて実物のフレーム部品を展示して、”自転車のフレームは作れるんだ!” と主張してみたり。。

お客様のフレームを見て驚き、作った方の話を聞いてさらにびっくりされる方も多くいらっしゃいました。
確かに言われないと自作だとは分からない 完成度の高い車両ばかりでしたから^^

ホントに徐々にではありますが、自転車を自作できるということが認知されてきている! と実感することができた 本当によい機会でした。


当日ブースに足を運んで頂いた皆様、車両を展示させてくださったお客様方、本当にありがとうございました!!
お声掛けいただいたイベント運営の皆様、共同でブースを出展させて頂いた皆様にも心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

昨年から拡大し二日間にわたって行われた今回の秋ヶ瀬バイクロア2。
二日間の様子は BYOB Flickr  と Sunrise cycles Flickr  よりご覧いただけます。

来年の開催が今から楽しみ! ですね。



そしてもう一台、BYOBのブースにはBYOB-Madeの車両が。。
上の写真で偉そうに一番前に鎮座しているロングテールバイクがそれです。

雑誌でも取り上げられ高い評価を頂いた、体験版BYOB的ステム製作教室の発展型!
その名も、

「持ってるけど捨てるには惜しい思い出の鉄製ハードテールMTBをロングテールバイク化しよう!教室」

のサンプル車です。


正式な内容は改めてご紹介しますが、本決まりの内容をちょっとだけ発表すると、、


・鉄製ハードテールMTBの後ろを切ってロングテールバイクに改造
・ステム教室と同じくある程度加工した素材を使用
エクストラサイクルの全オプション(Standard-Rack、P-Rack除く)が使用可能
・後輪と前三角の間に好きな物専用ラックを取り付け可能
・可能ならリアエンド、その他フレーム部品を再利用
・月一日、全4日の工程
・その他アイディア次第でカスタム自在(工程外)


といった感じ。。

最近都内で普通に見かけるようになってきたロングテールバイク。
今後ますますの需要が出ると僕たちは確信しています。
あれだけのサイズ感の物を自転車で運ぶことが出来るなんて夢のような話じゃありませんか?

運ぶ物は人それぞれ違うでしょうけど 既にお使いの方の中でも ちょっと剛性感にかける本家XtraCycle のFreeRadicalキットでは満足できない方は多いのでは?

ご自身の生活スタイルにより合うカスタム製作の一台で、より充実した重量物運搬自転車ライフを堪能されてはいかがでしょう??


ちなみに写真の車両はSunrise cycles 高井の私物車両。
思い出のSalsa cycle の Alacarte がベースになっています。

もちろんXtra-cycleの純正品Snap-deckをカスタムしてインストール。
後輪とシートチューブの間には350ml缶のケースがピッタリ収まる専用ラックを備えています。

本来、都内での納品用に使用する予定のこの車両。
今後は横にピタッリ収まるフレームケースを製作予定です。

でもせっかく飲み物が入るから、天板でバーベキューが出来るようになるまでカスタムし続ける予定〜
コレ一台で夏の行楽シーズンが格段に充実したものに成ること受合いですね。 楽しみ。


完全な僕の所有欲から生まれた今回の企画。
僕の車両はベタな使い方だけど夢が広がりませんか?

ぜひご参加を! お問い合わせお待ちしております。



詳細のお問い合わせは


BYOB Factory Tokyo

東京都新宿区中落合 3-29-5 1F

03-6908-3934

byob.factory@gmai.com



までどうぞ。






2012年11月16日金曜日

Ace bicycle's FAT-Mini 完成車両のご紹介







Ace bicycle's FAT-MiniP6204196P6204197P6204198P6204200FAT Mini , Seat-Stay On !!
Ace bicycle's FAT-MiniAce bicycle's FAT-MiniAce bicycle's FAT-MiniAce bicycle's FAT-MiniAce bicycle's FAT-MiniAce bicycle's FAT-Mini
Ace bicycle's FAT-MiniAce bicycle's FAT-MiniAce bicycle's FAT-MiniAce bicycle's FAT-MiniAce bicycle's FAT-MiniAce bicycle's FAT-Mini
Ace bicycle's FAT-MiniAce bicycle's FAT-MiniAce bicycle's FAT-MiniAce bicycle's FAT-Mini

Ace bicycle's FAT-Mini, a set on Flickr.



10月初めにBYOBにて開かれた完成おめでとうパーティーでの完成車両3台のうち、最後の一台のご紹介です。

ご紹介とは言え、もう説明の必要はありませんね。
凄すぎます。 半端無い存在感です。

製作者のAce Bicyclesさん、お仕事は工業デザインをされているエンジニアさんです。
乗り物の知識はもちろん、モノに対する向き合い方に熟れてらっしゃいます。

この車両の企画をお持ちになった時、作り方の段取りや気にするべき部品のサイズなどすべて決まっていました。

最後に自転車特有のサイズ取りを確認し製作をスタートされました。


では完成した車両を見ていきましょう!

まず目に飛び込んでくる極太ミニタイヤ。
タイヤとリムはオートバイのものを使用しています。
ハブとスポークは通常の自転車のもの。
そしてそれをAtomLab.のリム専用品のニップルでつないでいます。
(なんでそんなニップルがあることをご存知なのでしょうw?)

タイヤ径を問わずファットバイクで一番気を使うのはチェーンとタイヤの干渉。
今回はシングル車とはいえそれはかわりません。

Ace Bicycleさんは73mmのBBとDMRのチェーンラインが外にあるハブを使い、100mm近いタイヤ幅をすり抜けています。
しかも前もってBikeCADのデータをもとに立体化したCAD図で確認しています。

クロスドシートステイはヨレによってシートチューブに当たらないよう、シートチューブにロウづけされています。
アールのブリッジには中心にダボを打ってあり、フェンダーも取り付け可能。
その状態も是非みたいです!


ワイドなセグメントフォークはもちろんリアハブ用の135mm幅。
前後で異なる位置関係のディスク台座、もちろん台座位置もリア用のジグを使い決め込んでいます。

フォーク足には「URAS」の文字。 SURLY のステッカーですね^^ クールです。
そしてシートチューブのBB上には管理人カツオ君のブランド、Cicli KATSUO のヘッドマーク、パイナップルおじさんが。。
お気遣いありがとうございます!


これらの写真はAce BicyclesさんのFlickrより拝借しています。
今後の製作風景もぜひご覧下さい。



BYOB = Build Your Own Bike .   
自分で自分の自転車を作ろう! 
それがBYOB Factory の提案する自転車のあり方、自転車との付き合い方です。



この方に限らず、一台目を作り終えた方々は口々に言います。
「2台目はどうしよう? どんなの作ろう?」  と、、


Ace Bicyclesさんも2台目を思案中。
これまたぶっ飛んだ車両になりそう。。  楽しみです。




考えもしなかったモノが作れる。 そう思えた時の嬉しさ。 
ぜひ皆様にも体感してもらいたいです。


2012年11月12日月曜日

Macchi's Mixte-Mini 製作5、6日目

IMG_2074 by BYOB Factory Tokyo
IMG_2074, a photo by BYOB Factory Tokyo on Flickr.

奥様のためにフレームを作られているMacchiさん、6日目が終了しています。

四日目までで前三角の本溶接、仕上げが完了していますので、5日目から本格的に後半戦ですね。
(詳しくは 1、2日目  3、4日目 をご覧下さい。)

ここからは作業にも慣れてスピードアップされる方が多いようです。
そしてMacchiさんも例にもれず、6日目終了時にはトップの写真のように4本あるシートステイの取り付けまで完了させられました。

ここまでくるとフレームもフレームの形をし出してテンションが上がりますね!


では製作の模様を振り返ってみましょう。

前三角の仕上げを済ました後は、チェーンステイとエンドの接合に入ります。
前回スリ割りを入れていたチェーンステイにエンドを差し込みエンドとステイの間にロウをさし、隙間を埋めてしまいます。
次にフラックスを落とし、先にエンドとステイの接合部を仕上げます。

その後、チェーンステイのBB側に来るほうをBBに沿うよう丸く削り込み、再度フレームジグにセットしシートステイをタッキングします。
チェーンステイには下ブリッジやスタンドマウントが付くため、こちらも先に仕上げ
前三角同様お見事な仕上げ! さすがサイクルデザイン学校の生徒さん!

この車両はミキスト車のため、シートチューブのトップにもスリーブを入れます。
スリーブもロウづけし、シートステイを沿わせて長さを確認

前回の投稿のようにシートステイに蓋を付けて仕上げます。
同様に下のシートステイも長さを確かめて。。。

そしてジグ上でタッキング。(Tack=仮止め、仮縫い)
定盤上でエンド幅を確認して、、、  スタンドを使って本溶接

と、こちらもタッキング、アライン確認、本溶接 と毎度の工程を経て6日目が終了!
お疲れさまでした!

7日目はブリッジなどの小物の取り付けと、フォークの下拵えとなるでしょうか。
フォークが出来ればこの車両の一番のハイライト、後ろのかご作りに入ります。
どんなカゴになるかは見てのお楽しみ!

何にしろ、フレーム完成はもうすぐ!  がんばっていきましょう〜



そして本日、BYOB Made の新しい完成車が誕生! Wakky's Disc Road 完成です。
ご自身で塗装までされた、本当にセルフメイドの一台! ホントにクールです。

発表を乞うご期待! です。


合わせてステム製作教室、参加者募集しています!

11月18日 日曜日開催予定! 

皆様のご参加をお待ちしております! 



詳細のお問い合わせは

BYOB Factory Tokyo


東京都新宿区中落合 3-29-5 1F

03-6908-3934

byob.factory@gmai.com



までどうぞ。

当日のご見学も合わせてお待ちしております。


 

2012年11月9日金曜日

Tama5's Monster Cross 初日&二日目

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Tama5's Monster Cross, a set on Flickr.

先週の木曜日から製作をスタートされたお客様。
昨日で二日目を終了されています。

以前もちょっとふれましたが、BYOBでは初めてのシングル固定車です。
定義が難しいですが、いわゆるピスト車と呼ばれる部類の自転車はまだ一台もありません。




こちらの方、以前はメッセンジャーやイベント運営など、自転車に携わる幅広い職種をご経験だそう。
さすが自転車の知識や理解は相当なものをお持ちとお見受けしました。



作られる車両は 以前からお乗りのSURLYのSteamRoller をベースに、ご自身の味付けをされたジオメトリー。
聞けばスチームでボブトレーラーを引いて 日本縦断されたとか。。 男前です。

今回、その乗り心地を再現しつつも よりシャープな乗り心地かつちょっと軽量 を目標にパイプをチョイスされました。

加えてヘッド構造はインテグラルヘッド。
ワンにあたるカップ部とパイプが別体のものを使い、うらやましい長身故の長いヘッド長でも自由に設定できました。


皆さん凝った意匠を込められるシートスリーブには、ハートとピースマークとスマイル。
自称元ヒッピーらしい、素晴らしいモチーフですね。 そしてお上手です。
「すべての武器を自転車に!」 という、メッセージをこめてらっしゃるそう。 最高!


製作二日目の最後は、前三角の本溶接で〆。
いいペースで運んでいますね。  お疲れさまでした!
三日目からは前半分の仕上げ&リアバックの製作に入っていきます。



実はこのフレーム、ただのスチームのコピーなどではありません。
表題の通り、Monster Cross。 つまり極太700cの入る車両となる予定です。
SteamRoller よりもはるかに太い700x45c を目標にしています。

オンロード、オフロード問わず走破する、日本中を旅するための自転車。
満たすべきは製作者ご自身のニーズであるわけですね。

加えてフォークも 一癖も二癖もある一本になるはず。。。
完成が本当に楽しみです!




BYOBスタートから半年目で初の(いわゆる)ピスト車が! 
と、思いましたが やっぱり今回もピスト車はではありませんでした。
もちろんピスト車(ピストバイク)って車種のそもそもの定義づけが大変ですが。。

僕(Sunrise cycles 高井)は、Disc-Fixie (海外ではDixie とか言うらしいですが。。)が、
街乗りピスト(意味不明)においてはベストなスペックではないかと思っています。

加えて”固定車”って表現がよいのでは?と思っていますが、自分で作る上ではカテゴライズは必要ありませんね。
失礼いたしました。