2013年8月21日水曜日

Sunrise cycles

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BYOB 29+ project 参加メンバーご紹介4人目、この投稿を書いているSunrise cycles の高井です。
Sunrise cycles の唯一のスタッフとしてフレームを製作、販売するのと同時に、このBYOB Factoryの代表をさせてもらっております。

仲の良い友人曰く、人に迷惑をかける酒の飲み方をするほう の、薄毛の気になる現在32歳でございます。
好きな言葉は「悠長」。 この言葉は否定的な意味ではない、と妄信しています。


P8202189 by Sunrise cycles
P8202189, a photo by Sunrise cycles on Flickr.

僕が初めてフレームを作ったのは今から5年ほど前、まだ自転車ショップのスタッフとして働く傍ら、オリジナルブランドのフレームを企画・設計していた折のこと。

自宅のベランダにジグを作りながら、チューブを切りながら、エンドの絵を描きながら、
手で持つガスボンベから長い火を出し銀ロウを溶かしながら、一生終わらないのではないかと泣きながらの事でした。

その後、今から2年半前 Sunrise cycles をスタートさせ、部分的ではありますが 作りたいフレームを作る、見たい自転車を生む という夢を叶えることができました。

そしてその時、数少ない高校時代の友人に言われた言葉は「自由を手にしたね」でした。
多くを失いましたが、その時の僕は彼にはそう映ったようです。
嬉しくて仕方ありませんでした。

その後、Sunrise cyclesは高円寺から落合、BYOB Factoryにその製作の場を移し現在も継続しています。


P6240166


現在、BYOB Factoryであり Sunrise cycles である場所で撮られた一枚。

一年半前 BYOB Factory を始めるにいたった際には Sunrise cycles をスタートする時とは比べ物にならないほど本当に多くの人にご協力頂きました。
それは僕の一生の財産になりました。


生涯を賭すか、諦めるか。 
最後に待つのはその二択でも、もしその決心に至る過程にBYOB があれば。
あの時の僕はここに来たと思います。



29+ホイールのみを共通項にそれぞれ違ったフレームを作るBYOB 29+ Project。
この企画の発端は単純にその思いからでした。


そして嬉しいことに タマゴさん、今野君、今村さん、飯泉さんの4名がこの"逃げ"に乗ってくれる事になったわけです。

望んでもそれを叶える術が無いのは不幸以外の何ものでもありません。

もちろん、それを暗中模索で叶える選択肢がある事は十重承知しています。
ですが多様な意識にモニター越しではなく直接触れる事で僕にも多くの刺激があるように、
自身で成す事でしか成し得ない事もあれば、集まる事で可能になる事もあると思っています。


メンバー曰く猜疑心の固まりである僕が今回作るのはトラスフォークのカービーなアドベンチャーバイク。
明言しておきますが僕のフレームが曲がっているのは、作り手の性根が捻くれ曲がっているからです。

何の因果か一足早くプロである僕がその意地を見せることができるか。
僕自身の踏ん張りどころでもあります。



加えて、、

上の写真を見ても分かるよう、無論ラムちゃんの大ファンでもある 高井です。
現在、輪界内ラム親衛隊最高幹部会の結成を目論んでいます。



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2013年8月16日金曜日

SCUBA bikes

SCUBA bikes by BYOB Factory Tokyo
SCUBA bikes, a photo by BYOB Factory Tokyo on Flickr.
BYOB 29+ Project 参加メンバー3人目のご紹介です。

SCUBA Bikes の今村さん、本業でも溶接工であるBYOB初のTIG welder にして、その持ち前のキャラからBYOBの投稿にもたびたび登場するマスコットキャラ的存在です。

BYOBでのあだ名は「キュート今村」さん。 
いかなる時も現場の空気をあのネタ下ネタでアッパーに盛り上げるパーティーメーカーです。


今村さんがBYOBに来られたのは昨年6月のステム教室開催のおり(ステム教室最近お休みしてて申し訳ありません)。
その後フレームに着手するも、フィレットのフレームに必ず待ち受けているロウを削り表面をなだらかにする”仕上げ”の工程にさしかかるに一言、「俺もう仕上げしねー!」とw。

その後、運営の高井と共にTIG溶接機を導入し、先の言葉が嘘のようにマッハで数本を製作され、そのポテンシャルをメンバーに見せつけてくれました。


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SCUBA Bikes 、TIGでの1台目。
120スロットのディスク固定車、中間的なブルーが何とも印象的な一台に仕上がっています。

工法の違いでしか表現できない存在感をより明確にするため、テーパーの無いフォーク足やステイなどの素材選び、また凹みの形や板から切り出したブリッジなど、その細部まで印象を合わせてくるのはさすが!の一言。
センスと日頃の研究無くしてはできない所業ですねw


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29+ホイールのみを共通項にそれぞれ違ったフレームを作る今回のBYOB 29+ Project 。

SCUBA bikes 今村さんはもちろん5台中唯一のTIGフレームで参加。
素材の写真を見ても分かるようにMTB フレーム、フォークを作ります。

ZS44ヘッドに前後スルーアクスル、フォークはテーパードコラムのリジッドフォーク。
Paragon製3”タイヤ用ヨークも使用し、素材の豪華さは郡を抜きますw

TIGならではの造形もシートチューブにもろに出て、5名中今村さんにしか作れないフレームがお目見えするはず!!

クランパスのMサイズ相当のフレームになる予定のこの車両、フレーム規格の違いがどう乗り心地を左右するかとても楽しみな1台です。

SCUBA Bikes の Flickrもスタートしています。

http://www.flickr.com/photos/scuba-bikes

BYOBでの普段の風景も織り交ぜて頂いており、何とも新鮮な印象。
UPありがとうございます!!


BYOB Flickr でも、画像更新中!!


http://www.flickr.com/photos/byob_factory/sets/72157634948723935/

http://www.flickr.com/groups/2281726@N23/pool



因に、

SCUBA bikes  、 スキューバダイビングと同じScuba ですが、読みはあくまで「スーバ バイクス」とのこと。

乗り手も作り手も、海の中を泳ぐがごとくのストレス無しの車両、それがSCUBA bikesの目指すところだそうです。

極太29erでストレスレスなトレイルライド!! と、スタートに相応しい1台になるでしょうか!?




*BYOBでのTIGフレーム製作コースはスタートしていません。
 現在、コースの設定に全力を挙げておりますが、スタートは来春の予定です。




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2013年8月13日火曜日

184cm / Common bikes

宇宙より by BYOB Factory Tokyo
宇宙より, a photo by BYOB Factory Tokyo on Flickr.
BYOB 29+ Project 参加メンバーお二人目のご紹介です。

Common bikes の今野君、自称 宇宙出身とのこと(笑)。今回参加の5名中最年少 31歳です。

正確には北海道出身のこの方、BMXやMTBで山と問わず野と問わず走り回っていた野性味溢れる幼少期を送ったそうです。

その後、少々自転車から離れた時期もあったそうですが、今は自転車店にお勤めになりプロとして自転車と付き合っておられます。


今野君がBYOBで製作を始めたのはタマゴさんと同じく1年ほど前から。
最初の1台は奥様のための車両、スリーブに奥様の名前を彫り込んだ衝撃的なまでの印象のMTBでした。

P7040448

(当時の製作の模様はこちらからどうぞ)


その後、御自身の通勤用Fixie 、そして自身の29"/27.5"のMTBと製作を重ねてこられました。
二本目以降、一本目で見せた手の器用さはパッと見の派手さではなく、綺麗な仕上げやステイの曲げなどフレーム全体で発揮されており、物としてのフレームの存在感やクオリティーに反映されています。


P7040405



29+ホイールのみを共通項にそれぞれ違ったフレームを作る今回のBYOB 29+ Project 。

今野君は今後、自身のCommon Bikesの主幹とするというMTBフレームでこの企画に臨みます。

仕様、仕上がり共に本家クランパスには無い要素をふんだんに盛り込んだフィレットブレイズフレーム。
83BB、150mmスルーRエンド、15mmスルーFエンド と規格も違うし、それ故の数値取り、工作も違う1台に仕上がります。
現在後ろ半分を製作中、全体像を見られるのはもうちょっと先のようです。




プチ情報

Common Bikes 今野君、奇しくもHip Hopのcommonと同じ身長、184cmだそうですw。

肝心のなぜCommon Bikesかはまた後日。。





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2013年8月11日日曜日

With smile / BKNS cycle

With smile by BYOB Factory Tokyo
With smile, a photo by BYOB Factory Tokyo on Flickr.
先日スタートしたBYOB 29+ Project 参加メンバーのご紹介です。

アルファベット順に本日は、 BKNS cycle(バカンスサイクル) のタマゴさん。
元ヒッピーにして現在も精力的に活動を続けるヘンプアクセサリーのアーティストです。

メッセンジャーをされていた時代にはSurly のSteamRoller (Surly製シングル車 もちろん固定ギアで)でボブトレーラーを引き日本を縦断した経験を持つ猛者です。


加えて自他ともに認める自転車オタクのこの方。
BYOBの仲間内でのあだ名は ”博士” 、自転車に限らず政治からエロまでジャンルを問わず返答可能な歩くウィキペデイア、BYOBの頭脳であります。
(アイドルネタには疎い)



タマゴさんのBYOBでの製作は1年ほど前から、ハートランド色のクリアグリーンのシングルクロスが最初の車両でした。


P4288409

当時の製作の模様はこちらからどうぞ

その後もシングルを基本に29”や700cなど、ツーリング志向の強いフレームを製作しています。
その全ての車両のスリーブには♡柄が彫り込まれており、元ヒッピーのタマゴさんが作るBKNS cycleのまさに象徴となっています。
もちろん全てハンドカット!


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29+ホイールのみを共通項にそれぞれ違うフレームを作る今回のBYOB 29+ Project

タマゴさんは今までの自転車歴を活かし、29+でツーリング車を作られます。

SurlyのHPを見ても分かるようクランパスはあくまでトレイルバイク。
ですがその慣性力から来る走破性はこの方が乗ってこられたような、オンオフ問わず道無き道を走破する旅自転車にも十分偉力を発揮するはずです。

1台目製作の際にも言われていた「こんなの無いでしょ?」なフレームスペックは今回も健在!

互換無視の男前(捻くれ?)仕様の BKNS cycle 流  29+ 、現在リアバックを製作中。
全貌にご期待ください。


何が”捻くれ”かって?
ヘッドチューブの構造にご注目。
どのヘッド規格か分かりますか〜?



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2013年8月7日水曜日

BYOB 29+ Project




フレームを考える時、その前提として真っ先に必要となる要素があります。
プラットフォームであるホイールサイズがそれです。

ご存知の通り、昨年Surlyから新しいタイヤ規格が発表されました。
 29+ 、29"x3.0 のミドルファットとでも呼ぶべきか、新しいトレイルバイクのジャンルを作るであろうサイズです。

僕はリムとタイヤを作るのは並大抵の労力では不可能だと思っています。
単純に作る事だけならお金を積めば可能でしょうが、
それが、そのサイズが世に求められ浸透していく事はお金だけでは起こりえないでしょう。

それを可能にするのは強い組織力に加え、ひらめきや考え方や信念、言い切ればその開発者の強すぎる自転車愛のようなものである(べきだ)と思います。



では”個人”である僕たちには何が作れるか。

フレームのみだと思います。

でも図らずも「自転車」を作る ということは フレームを作る事に他ならない とも思います。
「自転車を変えた」と聞いて「ペダル変えたんだ〜」と解釈できる人は稀です。
永遠に自転車が欲しい僕たちは永遠にフレームが欲しいんです。


ならば作ろうじゃないか!! 自身の理想のフレームを!! 当然の欲求として。

The frame is the frame  だろ!!  作り続けようじゃないか!! 


と、思うわけです。




BYOB Factoryに集まった同じ思いの5名


BKNS cycle (バカンスサイクル)のタマゴさん




Common bikes の今野君




SCUBA bikes の今村さん




Sunrise cycles の僕、高井




Yanagi cycle の飯泉さん


(屋号アルファベット順)



 いずれもBYOBでフレームを作り、自身の屋号を確立し販売を目指す男ばかり。

今回僕たちは  "BYOB 29+ project" と称し、
それぞれの屋号を持つに値するフレームと新しい規格のプラットフォームを持って、
日本に於ける全く新しい How to be a professional frame builder を作ります。

タイヤを作れる組織力など無い僕たちですが、”あの”タイヤ開発者と同じ強い自転車愛は持っているつもりです。
それを武器に「それは可能だ」という意識を浸透させていきたい。

僕たちが見たいのは 物の本随を突かない虚飾の言葉では決してなく、言葉無くして語る物それ自体です。

物を生み続ける事でそのHow toは可能になると僕たちは信じています。




この企画は今月スタートしています。 現在目下フレーム製作中。
一月で全員が車両を完成させ、月末には完成を祝うことができるでしょう。

製作の模様はFlickr の グループページ セットページ その他それぞれのFlickr等でご覧頂けます。

BKNS cycle

Common bikes

SCUBA bikes

Sunrise cycles

Yanagi cycle


Instagram では #BYOB29plusproject  でご検索ください。


それぞれが同じホイールを持ってどんな車両を作るのか。
この一月ライブでお楽しみ頂けたら幸いです。



以上が BYOB 29+ Project の意義と目指すところのご説明でした。

長文をお読み頂き誠にありがとうございました!



おまけ

今回使用するタイヤ、リムはSurly製です。
穴空きリムなもんで もちろんリムフラップもSurly製。

どうやらフラップには裏表があるようで、質感がグロスかマットか選べるようになっている模様。
その表裏いずれにもSurlyの文字がありました。

ロゴがリムの穴から覗けるからかな? っと思ってリムにはめてみても外からは全く見えない!!
驚愕しました。

たとえ見えなくとも そこに名前がある その事実を、僕は乗るたびに意識させられる事でしょう。

僕がSurly crewに半端無い自転車愛、自社製品愛を感じた理由でした〜





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