4回目の投稿をします。高橋です。
前回の投稿で設計図が出来上がったので、いよいよ、フレームの作成に取り掛かります。
まず、フレームの前側(前三角)を作成します。
作成に入る前に、フレームに使用するパイプを紹介します。
まず、フレームの前側(前三角)を作成します。
作成に入る前に、フレームに使用するパイプを紹介します。
これでは分かりにくいので、フレームの形に並べるとこうなります。
自転車用のパイプにはクロモリ(クロムモリブデン鋼)、アルミ、チタン、カーボンなどの材質がありますが、BYOB
factoryではクロモリを使います。
フレーム材質の詳細は以下のウィキペディアを参照下さい。
スポーツ自転車用のパイプを作っているメーカーは多くあります。
今回、使用するパイプはそのうちの、タンゲ社のチャンピオンNo.2というものです。
今回、使用するパイプはそのうちの、タンゲ社のチャンピオンNo.2というものです。
今回使う各パイプのサイズは、
ヘッドチューブ: 直径φ36.6㎜, 厚さt 1.3mm,
長さ L 170mm
トップチューブ:直径φ28.6㎜, 厚さt
0.9/0.6/0.9mm, 長さ L 650mm
ダウンチューブ: 直径φ31.8㎜, 厚さt
0.9/0.6/0.9mm, 長さ L 690mm
シートチューブ: 直径φ28.6㎜, 厚さt 0.7mm,
長さ L 610mm
シートステー: 直径φ22㎜, 厚さt 0.8mm,
長さ L 450mm
チェーンステー: 直径φ16㎜, 厚さt 0.8mm,
長さ L 500mm
となります。
トップチューブとダウンチューブはダブルバテッドチューブといい、両端に比べ、中央部が薄くなっていて、部位によってパイプの厚みを変えることにより、単一の厚みのパイプに比べ、軽量になります。
シートチューブはシングルバテッドといい、片端のみ厚くなっています。
外見をどれだけ見ても分からないので、中を覗いてみます。
分かりにくいですが、パイプの中で影が輪のようになっている部分が、厚みが変わっています。
段差があるわけではなく、スロープ状に内径が変わります。
バテッド位置を確認したら、次は、パイプの曲がりを確認します。
スポーツ自転車用のパイプの多くは、パイプに硬さを持たせるために、焼き入れをしています。
焼き入れをしたパイプは曲がりが発生している場面があり、切断する前にどれ位、曲がっているか確認します。
このようにセットして、パイプを回し、ダイルゲージで曲がり具合を計測し、一番曲がっている箇所に罫書きます。
この罫書き線と先程確認したバテッド位置を考慮してパイプを切断する位置を決めます。
厚い部分をどれ位残すか、どの位置に薄い部分をもってくるかによってフレームの乗り味が変わ
ってきます。
厚い部分をどれ位残すか、どの位置に薄い部分をもってくるかによってフレームの乗り味が変わ
ってきます。
今回は、トップチューブとダウンチューブは厚い部分を両端で同じ長さになるようにします。
シートチューブでは出来るだけ暑い部分を残すようにします。シートチューブは厚い方をBB側に使用します。
パイプの切断位置が決まれば、テンプレートとパイプ切断用の横フライス盤で切断します。
切断したパイプの長さを確認して、この工程は終了です。
次回は、フレーム小物の取付について、投稿します。
高橋
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