2012年12月1日土曜日
Tama5's Monster Cross 3、4日目
製作中の車両のご紹介です。
シングルモンスタークロスを製作中の方、4日目を終えています。
写真を見ても分かるよう、早くも後ろ半分の製作に入っておられます。
手持ちのハブを考えてエンド幅は135mm。
カンチブレーキの予定の車両なので、ディスク台座は無し。
リアディレイラーハンガー付きのトラックエンドにするかどうか最後までお悩みでしたが、
せっかく135mm幅にするため変速を付けるなら内装ギア! と割り切って通常のトラックエンドとなりました。
「700cの135mmエンドシングルのみ」 これもオーナー様の要望でなければなかなか見ない仕様ですよね。
見た目にもすっきりと仕上がりそう。
加えて700 x 40c が入るだけのタイヤクリアランスを確保できるよう、チェーンステイをSベントに曲げていきます。
実際の作業は、まずはエンド小物の下拵えから。
トラックエンドのホイールが乗る部分にステンレス製のフェイスをロウ付けします。
これでホイール位置が動いても塗装を傷めません。
こういった、ちょっとした一苦労でグッと愛着が湧きますよね。
上が仕上げ後、下が仕上げ前。
フラックスも焦げず綺麗にロウ付けされています。
エンドが出来たらチェーンステイを曲げていきます。
太いタイヤ用に クリアランスを大きくとりたいため、今回は楕円形状のステイを使用します。
完成車や図面で曲げのイメージを確認したら、まずはBB側のオーバル部分を火で炙りながら曲げて。。。
頭の中のイメージまで曲がったところでストップ!
いい具合にいきましたか〜?
続けて二本目も曲げていきましょう。
BB側が曲がったら、次はエンド側の曲げ。
今回は”S”字に曲げていきますので、一本のステイにつき2回曲げるわけです。
テーパーで細くなっている方は写真のようなベンダー(曲げ機)を使って曲げていきます。
(フォークの足も同じベンダーを使って曲げます。)
一本をイメージ通りに曲げるのは意外と簡単。
でも二本を全く同じに曲げるのは結構大変です。
二本を沿わせて状態を確認しながら。。
めでたくこんな感じに。
タイト&グラマラス 絞られたBB側とエンド側の開きのギャップがたまりませんね^^
お見事です!
ステイとエンドの取り付け角度の確認が出来たら、エンドの取り付け部をステイの角度に合うようグイッと曲げます。
ステイに対してエンドがまっすぐ取り付くように。。
(エンドの種類により作業は異なります)
ステイの先にエンドがはまるスリ割りを入れて、二つ上の写真のジグ上でエンドとステイを仮止め。
ホリゾンタルエンドなんても呼ばれるトラックエンド。
エンドの開きが明後日の方を向いていないことを確認して。。
本溶接。 エンドとステイの隙間を真鍮のロウで埋めていきます。
その後、接合部の整形をして4日目は終了!
次回はチェーンステイのマイタリング&前三角に取り付けと続きます。
4日目まで良いペースで進んでいますね!
フォークも作る予定で、トータルは何日ぐらいになるでしょうか。
え? 3日目の写真が無いって?
3日目は仕上げの日でした。 お疲れさまでした!
(こちらの方の初日&2日目の様子はこちらからどうぞ)
余談
BYOB Factory で用意しているオーソドックスなプレートタイプのエンド小物以外にも、世の中には多くのタイプのエンド小物があります。
RitchyやSurlyに代表されるフランジ(ツバ付き)タイプ、パイプを差し込むラグタイプや
パイプに差し込まれるソケットタイプ と種類は様々。
どのエンドを使うかは環境や考え方にあわせていろいろです。
お持ちの車両でそのエンドが使われている理由。。 考え出したら眠れなくなりますね。。
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