7回目の投稿をします。高橋です。
今回は『BBとシートチューブの仮付け』について投稿します。
BBとシートチューブを仮付します。
この形で仮付けします。 |
まず、BBの中心線にケガキ線を引きます。
定盤にしっかり押し付けながらケガきます。 |
BBは幅68mmなので、34mmにケガキます。
水抜き穴を開けます |
ケガキ線にポンチを打ち、φ10mmの水抜き穴を開けます。
穴を開けた後はバリを取っておきます。
次は、シートチューブの片端を横フライスにセットして、座繰ります。
座繰る位置は、肉厚になっている側の端ギリギリです。シートチューブはシングルバテッドなので片側のみ厚くなっており、座繰る前によく確認をします。
横フライスでザグリます。 |
ザグリました。 |
シートチューブを座繰ったら、切断面のバリを落として綺麗にします。
下準備が終わったので、治具にBBとシートチューブをセットします。
フレーム用の治具 |
セットした時に、シートチューブを触ってみて、グラグラしないか。全周に渡ってBBとの隙間がないか。などを確認します。
ピッタリとくっついているようならば、BBの左右の端からシートチューブまでの距離を測って、左右とも同じ距離になっているか計測します。
一緒の距離ならば、BBの真ん中にシートチューブが乗っていることにことになります。
隙間がないことを確認 |
位置合わせ用にひいたケガき線を合わせる |
中心にあることが確認できれば、仮付けします。
パイプに塗っているのは、フラックスです。
フラックスは金属表面酸化物を除去するなどの役割があるので、ロウ付けの際に必ず塗ります。
使うロウ材は真鍮です。
BBとシートチューブの仮付けはフレームの前後方向に2箇所両側を仮付けします。
前側。こんもりさせる。 |
後ろ側も同様。 |
パイプが冷めたら、治具から下ろして、定盤にセットします
BBとシートチューブが直角に付いているかを確認します。
BBの付根と反対側の高さが同じかどうか、ハイトゲージで確認します。
このように確認します。 |
若干ズレがあるので直します。
BBの反対側を手で押して修正します。
仮付けの段階ではパイプは簡単に修正出来ますが、本溶接をしてしまうと、修正が難しくなるので、慎重に修正します。
BBとシートチューブの仮付けは以上です。
次回は『ヘッドチューブ、シートチューブのスリーブのロウ付け』まで投稿します。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
高橋
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