13回目の投稿をします。高橋です。
前回までの投稿で、チェーンステーの取り付けが終了しました。
今回の投稿では、シートステーの取り付けを行います。
シートステーの取り付けの前に、どのように取り付けるかを決めていきます。
まず、シートチューブとの接合方法を決めます。
今回は伝統的なランドナーで使われることの多い、笹の葉型に仕上げようと思います。
次に、シートステーのどの部分を使うかを決めます。
細い部分を多く使えば、繊細な印象になり、太い部分を多く使えば、ゴツい印象になります。
今回は、やや細い部分を多く使いました。
使う部分を決めたら、シートステー側を笹の葉型に成型します。
シートチューブ側を斜めに切ります。
シートチューブを切る角度で、フタになる部分の長さになります。この部分の長さで印象が変わるので、慎重に切ります。反対側も同じ角度で切ります。
今の状態では、シートチューブにフタがないので、フタになるパイプを用意します。
用意したパイプを縦に半分にします。
シートチューブに縦半分のパイプを乗せてロウ付けします。
形を整えます。
頂点から見て、左右の角度を合わせるように気をつけます。
形が整ったら、エンド側に切り込みを入れます。
切り込みを入れたら、フレームを治具にセットして、シートステーを取り付けます。
笹の葉型では、シートチューブとトップチューブのロウ付けした部分に接合します。
同じ真鍮ロウでは、先に形を整えたロウ付け部分の形が崩れてしまうので、銀ロウを使います。
エンド側は真鍮ロウを使います。
仮付けはこの順番で行います。
仮付けしたら、治具から下ろします。
冷めたら、定盤で計測をして、必要があれば修正します。
再度、定盤で計測し、必要ならば修正し、仕上げをします。
これで、ようやくフレームの形になりました。
フレームの全体の写真を撮るのを忘れてしまいました。フォーク完成の投稿に合わせて掲載します。
次回は、『フォークブレードの曲げ、エンドの加工』までを投稿します。
最後まで読んでいただき、有難うございます。
高橋
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