2016年4月25日月曜日

高橋君の「フレーム製作&旅日記」製作編の前に設計編

3回目の投稿をします。高橋です。


今回の投稿からフレーム作成の流れを、BYOB Factoryを始めて利用する方用のコース
BYOBライトプラン』の作成の流れに沿って紹介していきます。

  
早速フレームを作り始めたいのですが、その前に作っておかなければならない、重要な物
があります。


それは『設計図』です!


物作りにおける設計図の重要性はご存知と思いますが、設計図無しにフレームを作っても、身体に合わないサイズになったり、部品が取り付けられないなど、ロクな自転車にならないでしょう。


設計図を作るにあたって、まずは自転車をどんな用途、場面で使用するかを考えます。


自転車には様々なタイプがあり、それぞれに得意とする使用用途、場面があります。


自分が自転車を使いたいと思っている用途、場面と自転車の得意とする用途、場面が合致していないと使いにくい自転車になってしまいます。例えば、ロードバイクで大量の荷物を運ぼうとするなど。


私が今回作る自転車は、基本的には舗装路で、キャンプ道具を満載にして、長期間の自転車旅行を快適に行うための自転車です。


私が考える使用用途、場面に合致するタイプの自転車はMTBやランドナーなどがあります。


NさんのMTB




今回はランドナータイプにします。単純にランドナーのスタイルが好きだからです。




次に、どのような部品を使うかを考えていきます。


 作ったフレームとフォークを乗ることの出来る自転車にする為に、部品を用意しなければなりません。
もちろん、手持ちの自転車から移植することも可能です。


自転車は様々な部品で構成されます。
部品それぞれに規格が存在し、フレーム側がその規格と異なる場合は、部品が取り付けられないことや、部品の性能が発揮出来なくなってしまいます。


すでに決まった規格で作られた部品を、フレームに合わせるよりも、使いたい部品の規格にフレームを合わせる方がスマートです。


設計をする段階で使いたい部品やお手持ちの部品があれば、規格を組み込んで設計します。


自転車のタイプと使用する部品の規格が決まれば、フレームの設計に入ります。


フレームを使用する方の股下や腕の長さなどの身体データと、選んだタイプの自転車の基本的な設計を元に、使用予定の部品の規格を取り入れてフレームの細かい寸法を決めていきます。


BYOB factory利用者の方の設計図は運営スタッフが一緒にご相談しながら作っていきますのでご安心下さい。


もちろん、自身でジオメトリを考えたり、乗っているフレームのジオメトリを参考にする事も出来ます。


設計をする際には、BIKE CADという自転車設計用CADソフトを使用します。

BIKE CAD


体験版も用意されており、限られた機能ですが、使用することが出来るので、是非試してみて下さい。結構楽しいです。




私の場合は、北米旅行に使用するフレームを設計します。


フレームのタイプはランドナーです。
その理由としては、単純にそのスタイルが好きだからです。
日本では東叡社東叡社、海外ではアメリカのMAP CYCLES が大好きです。

基本的なサイズは以前自分用に作成したフレームと同じにします。


大まかな仕様を決めていきます。


まずは、タイヤのサイズです。
タイヤは650B×2インチを使用します。ランドナーでは650B×42Bが伝統的なサイズのようですが、旅の先輩であるNさんの助言で2インチ+フェンダーが入るように設計します。


次にヘッドセットの規格を選びます。これによってヘッドチューブのサイズが決まります。ヘッドセットは1-1/8 アヘッドにします。


使用するブレーキの形式を決めます。使用するブレーキによりエンドや小物が変わります。ディスクブレーキでローマウント用のエンドを使います。


使用するハブの規格を決めます。これによってエンド幅が変わります。フロントハブは100mmクイック、リアエンドは135mmクイックにします。


大まかに以上のことを考慮して設計します。


これ以外にも、自分が考えた使用用途、場面で、必要な装備も考えます。
私の場面はボトルケージの数や、キャリア用ダボの数、携帯ポンプの位置、などです。



そして、今回完成したフレームの設計図がこちらです。

今回作成した設計図


この設計図を元にフレームを作成していきます。
フレーム、フォーク以外にも、ステムと前後のラックを作ります。

細かい数値は運営の高井と確認していきました。

次回からはフレーム作成に入っていきます。



拙い文章を最後まで読んでいただき有難う御座いました。

高橋



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